【物流情報センターコラム 第4回】
2026.08.31
コラム
物流コストを下げることが、本当に良い物流なのでしょうか?
― 私たちが現場で感じていること ―
物流の仕事をしていると、「少しでも運賃を安くできませんか?」というご相談をいただくことがあります。企業としてコストを抑えたいというお気持ちは、私たちもよく理解しています。
どの会社も厳しい経営環境の中で努力されていますし、物流費を見直したいという考えは決して特別なことではありません。
しかし、長年この仕事に携わってきて感じることがあります。
それは、「運賃を安くすること」と「良い物流をつくること」は、必ずしも同じではないということです。
物流というと、トラックが荷物を運ぶ仕事というイメージが強いかもしれません。
もちろん、それは間違いではありません。
ですが、その一台のトラックが出発するまでには、多くの人が関わっています。
配車担当者が配送計画を立て、運転手さんが車両を点検し、荷物を安全に積み込み、道路状況や天候を確認しながら目的地まで運びます。
荷物を無事にお届けしても、そこで仕事が終わるわけではありません。
次の配送先へ向かったり、営業所へ戻ったり、その間も車両は走り続けています。
前回のコラムでもお話ししたように、荷物を積んでいない空車の時間にも、燃料費や高速道路料金、人件費などの費用は発生しています。
私たちは日々、そうした現場を見ながら仕事をしています。
だからこそ、「もっと効率よくできないだろうか」と考えることがよくあります。
物流コストを見直す方法は、運賃を下げることだけではありません。
例えば、配送日を少し調整するだけで、車両を手配しやすくなることがあります。
荷物をまとめて出荷することで、配送回数を減らせる場合もあります。
積込や荷降ろしの時間を事前に調整することで、荷待ち時間を短縮できることもあります。
一つひとつは小さな工夫かもしれません。
しかし、その積み重ねが物流全体の効率を高め、結果としてコスト削減につながることも少なくありません。
物流は、荷主様だけでも、運送会社だけでも成り立ちません。
商品を送りたい方がいて、それを安全に運ぶ人がいて、受け取る方がいる。
多くの人の協力があって、一つの物流が完成します。
だからこそ、お互いの立場を理解し、「どうすればもっと良くなるのか」を一緒に考えることが大切なのではないでしょうか。
最近は、ドライバー不足や燃料価格の上昇、法改正など、物流を取り巻く環境が大きく変化しています。
これからの物流には、価格だけではなく、安全性、安定した輸送、環境への配慮など、さまざまな視点が求められる時代になってきました。
私たち丸共協同株式会社は、創業以来、数多くの荷主様や協力会社様とのご縁に支えられながら歩んできました。
その中で変わらないのは、「お客様のお役に立ちたい」という思いです。
これからも、単に荷物を運ぶだけではなく、「どうすればもっと良い物流になるのか」を皆様と一緒に考え、現場で培ってきた経験をこのコラムを通じてお伝えしていきたいと思っています。
