【物流情報センターコラム 第5回】
2026.09.07
コラム
荷主様と運送会社様が協力すると、物流はもっと良くなる。
― 「お願いする」「お願いされる」関係から、「一緒に考える」関係へ ―
物流という仕事に携わっていると、「荷主様」と「運送会社様」という言葉を毎日のように耳にします。
荷主様は荷物を送りたい立場。
運送会社様は荷物を運ぶ立場。
役割は違いますが、どちらが欠けても物流は成り立ちません。
当たり前のことですが、この当たり前のことを改めて考える機会は、意外と少ないように感じています。
長年物流業界に携わる中で、私たちが強く感じていることがあります。
それは、物流がうまくいく現場ほど、お互いの立場を理解しようとしているということです。
「急ぎの配送だから、できる限り対応してあげたい。」
「運転手さんが待たなくて済むように、荷物を先に準備しておこう。」
「繁忙期だから、少し早めに相談してみよう。」
このような小さな気配りや配慮が積み重なることで、物流は驚くほどスムーズになります。
反対に、お互いの事情を知らないまま仕事を進めると、思わぬところで負担が生まれることがあります。
例えば、荷物の準備が遅れてしまい、トラックが長時間待機する。
急な配送依頼で、車両の確保が難しくなる。
配送条件の変更が直前になり、配車計画を組み直さなければならない。
どれも、現場では珍しいことではありません。
もちろん、予定どおりにいかないことは、どの仕事にもあります。
しかし、その状況を早めに共有できていれば、別の方法を考えられることも少なくありません。
物流は、人と人との仕事です。
電話一本。
一本のメール。
少し早めの相談。
それだけで解決できることもたくさんあります。
近年は、物流業界を取り巻く環境も大きく変わっています。
ドライバー不足、燃料価格の変動、法改正への対応など、一社だけで解決することが難しい課題が増えてきました。
だからこそ、「運んでください」「運びます」という関係だけではなく、「どうすればもっと良くなるだろう」と一緒に考える姿勢が、これまで以上に大切になってきていると感じています。
私たちは、お客様から物流についてご相談をいただく際、単に車両を手配するだけではなく、「もっと良い方法はないだろうか」と考えるようにしています。
配送日を少し変更するだけで効率が上がることもあります。
積込方法を見直すことで、待機時間が短くなることもあります。
配送ルートを工夫することで、時間やコストの削減につながることもあります。
物流には、「正解」は一つではありません。
だからこそ、お互いに情報を共有し、知恵を出し合うことで、新しい解決策が見つかることがあります。
これは、荷主様にも運送会社様にも共通して言えることです。
物流は、どちらか一方が我慢して成り立つものではありません。
お互いが安心して仕事ができる環境をつくること。
お互いが長く信頼関係を築けること。
その積み重ねが、結果として安定した物流につながっていくのではないでしょうか。
丸共協同株式会社は、これからも荷主様と運送会社様の双方の立場を大切にしながら、「相談してよかった」と思っていただける物流パートナーを目指してまいります。
物流の未来は、一社だけではつくることができません。
荷主様、運送会社様、そして私たち。
それぞれの立場を理解し、協力し合うことが、これからの物流をより良くする第一歩になると、私たちは信じています。
