これからの物流効率化は「減らす」より「つなぐ」|トラック・船舶・鉄道・帰り便を活かす物流
2026.09.03
コラム
これからの物流効率化は、「減らす」より「つなぐ」
― トラック・船舶・鉄道・情報をつなぎ、物流全体の無駄を減らす ―
物流業界では今、「物流効率化」という言葉を目にする機会が増えています。
共同配送、中継輸送、モーダルシフト、物流DX、自動化。
さまざまな取り組みが進められていますが、物流効率化とは、単純にトラックの台数を減らしたり、人の仕事を機械に置き換えたりすることなのでしょうか。
私たちは、少し違うと考えています。
必要なところには、トラックを使う。
長距離輸送では、条件に応じて船舶や鉄道も活用する。
行きの輸送だけではなく、その先の帰り便・帰り荷まで考える。
そして、それぞれの輸送を情報でつないでいく。
これから必要になるのは、何か一つを減らすことだけではなく、今ある物流資源を上手につなぎ、物流全体にある無駄を少しずつ減らしていくことではないでしょうか。
トラックだけ、船だけ、鉄道だけでは物流は成り立たない
日本の物流を支えている中心的な輸送手段は、現在もトラックです。
工場や倉庫で荷物を積み、そのまま店舗、工場、物流センターなど目的地まで届ける。
荷物の量や時間、場所に合わせて柔軟に動くことができる点は、トラック輸送の大きな強みです。
一方で、長距離輸送のすべてをトラックだけで担い続けることには、ドライバー不足、労働時間、環境負荷などの課題があります。
そこで重要になってくるのが、船舶や鉄道などを組み合わせる考え方です。
長距離区間は船舶や鉄道を使い、その前後をトラックで運ぶ。
あるいは、中継地点を設けてドライバーや車両をつないでいく。
物流を一つの輸送方法だけで考えるのではなく、それぞれの得意な部分を組み合わせることが、これからますます重要になります。
これは「トラックか、船か」「トラックか、鉄道か」という話ではありません。
どの区間を、どの方法で運ぶことが、その荷物にとって最も適しているのか。
物流全体で考えることが大切なのだと思います。
トラックの役割は、むしろ「つなぐ物流」で重要になる
船舶や鉄道による輸送が増えたとしても、トラックが必要なくなるわけではありません。
荷物を工場から港まで運ぶ。
貨物駅まで運ぶ。
到着した荷物を港や駅から最終目的地まで届ける。
こうした最初と最後の輸送には、トラックが欠かせません。
これから変わっていくのは、「トラックを使うか、使わないか」ではなく、「トラックをどのように使うか」ではないでしょうか。
長距離を一台のトラックで走り切る輸送。
中継地点でドライバーを交代する輸送。
船舶や鉄道へつなぐ輸送。
複数の荷物をまとめて運ぶ共同配送。
地域内を効率よく回る配送。
荷物や距離、時間によって最適な方法は変わります。
だからこそ、これからの物流では、それぞれの輸送手段を競わせるのではなく、上手につないでいく視点が必要になります。
本当に減らしたいのは、トラックではなく物流の「無駄」
物流効率化という言葉を聞くと、「削減」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、本当に減らしていかなければならないのは、トラックそのものではありません。
たとえば、
空車で走る距離。
長時間の荷待ち。
必要以上の長距離運行。
直前になって決まる輸送。
荷物を積まずに戻る車両。
情報が遅かったことで生まれる配車の無駄。
こうした物流の中にある無駄です。
必要な輸送まで減らしてしまえば、物流サービスそのものが維持できなくなります。
必要なところではトラックをしっかり使う。
船舶や鉄道を活用した方が良い区間では、それらを組み合わせる。
帰りに積める荷物があれば、その車両を活用する。
一台一台の車両を減らすことではなく、一台一台をできるだけ有効に使う。
その考え方の方が、物流の現場には合っているのではないでしょうか。
「つなぐ物流」に欠かせないのが情報
輸送方法を組み合わせれば組み合わせるほど、重要になるものがあります。
それが、情報です。
いつ荷物が出るのか。
どこからどこまで運ぶのか。
何時に積み込むのか。
どの車種が必要なのか。
いつ到着する予定なのか。
その車両は、その後どこへ向かうのか。
こうした情報が早く分かれば、配車の選択肢は増えていきます。
私たちは長年物流の仕事に携わる中で、「情報が少し早く分かるだけで、配車は変わる」と感じる場面を何度も経験してきました。
明日の輸送を今日初めて知る場合と、数日前から分かっている場合では、準備できることが違います。
地方へ向かう車両でも、行き先が早く決まれば、その時点から帰り荷を探すことができます。
荷主様から輸送予定を少し早く共有していただく。
運送会社様から車両予定を少し早く共有していただく。
その情報がつながれば、今まで空車で走っていた車両に新しい選択肢が生まれる可能性があります。
物流効率化というと、大規模な設備投資や高度なシステムを想像しがちです。
もちろん、それらも重要です。
しかし、情報を少し早く共有することも、現場から始められる大切な物流効率化の一つです。
行きと帰りをつなぐ、帰り便・帰り荷
情報をつなぐことで活用できる代表的なものが、帰り便・帰り荷です。
ある地域まで荷物を届けたトラックが、荷物を積まずに戻ってくる。
物流の現場では、決して珍しいことではありません。
しかし、その車両が戻る方向へ運びたい荷物があればどうでしょうか。
荷主様にとっては、帰り便を活用できる可能性があります。
運送会社様にとっては、新しい帰り荷を確保できる可能性があります。
同じ車両が動くのであれば、空車で戻るより荷物を積んで戻る方が、物流全体としては効率的です。
ただし、簡単にすべてがつながるわけではありません。
積込時間。
納品時間。
車種。
積載量。
荷物の種類。
積地と降地。
さまざまな条件が合う必要があります。
だからこそ重要になるのが、早い情報共有です。
選択肢を早く持つことで、「つながる可能性」を少しずつ高めていく。
これも物流効率化の一つの形だと考えています。
これからの物流は「どう運ぶか」から「どうつなぐか」へ
物流には、さまざまなものがあります。
トラック。
船舶。
鉄道。
物流センター。
荷主様。
運送会社様。
そして、荷物と車両の情報。
これまでは、それぞれが別々に動いていた部分も少なくありません。
しかし、これからの物流では、それらを「つなぐ」という視点が、さらに重要になるのではないでしょうか。
トラックとトラックをつなぐ。
トラックと船舶をつなぐ。
トラックと鉄道をつなぐ。
荷主様の輸送情報と運送会社様の車両情報をつなぐ。
行きの荷物と帰りの荷物をつなぐ。
そして最後は、人と人をつなぐ。
一つひとつを見ると小さな改善でも、それらが物流全体でつながれば、大きな効率化につながる可能性があります。
これからの物流は、「どう運ぶか」だけではなく、「どうつなぐか」を考える時代へ進んでいくのかもしれません。
ただし、効率だけを追い求めない
もう一つ、忘れてはいけないことがあります。
物流は、効率だけでは成り立ちません。
安全があります。
品質があります。
納期があります。
そして、その物流を支える人がいます。
いくら効率が良くても、ドライバーに無理をさせる輸送では長く続きません。
運送会社様が適正な利益を確保できない輸送も持続できません。
反対に、荷主様だけに負担を求める仕組みでも続きません。
物流効率化の目的は、誰か一方だけが得をすることではないはずです。
荷主様にとって安定した物流になる。
運送会社様にとって持続可能な仕事になる。
ドライバーの負担が減る。
社会全体として限られた輸送力を有効に使う。
そうした形を目指していくことが、本当の意味での物流効率化ではないでしょうか。
今ある物流を、もっと活かす
物流を効率化するために、すべてを新しくする必要はありません。
今あるトラックを活かす。
今ある輸送網を活かす。
船舶や鉄道、それぞれの特長を活かす。
帰り便・帰り荷を活かす。
そして、それぞれが持っている情報を少し早く共有する。
新しいものを増やすだけではなく、すでにあるものを上手につなぎ、活かしていく。
その積み重ねによって、空車走行を減らし、ドライバーの負担を減らし、荷主様にとっても安定した物流をつくることができるのではないでしょうか。
これからAIやDX、自動化など、新しい技術はますます物流の中に入ってくるでしょう。
一方で、物流の基本にあるのは、荷物を安全に、確実に、必要な場所まで届けることです。
変えてはいけないものを大切にしながら、変えるべきところは変えていく。
そして、人、荷物、車両、輸送手段、情報をつないでいく。
丸共協同株式会社は、これからも物流の現場に向き合いながら、荷主様、運送会社様、そして物流に携わる皆様にとって、より良い物流のあり方を考え続けてまいります。
― トラック・船舶・鉄道・情報をつなぎ、物流全体の無駄を減らす ―
物流業界では今、「物流効率化」という言葉を目にする機会が増えています。
共同配送、中継輸送、モーダルシフト、物流DX、自動化。
さまざまな取り組みが進められていますが、物流効率化とは、単純にトラックの台数を減らしたり、人の仕事を機械に置き換えたりすることなのでしょうか。
私たちは、少し違うと考えています。
必要なところには、トラックを使う。
長距離輸送では、条件に応じて船舶や鉄道も活用する。
行きの輸送だけではなく、その先の帰り便・帰り荷まで考える。
そして、それぞれの輸送を情報でつないでいく。
これから必要になるのは、何か一つを減らすことだけではなく、今ある物流資源を上手につなぎ、物流全体にある無駄を少しずつ減らしていくことではないでしょうか。
トラックだけ、船だけ、鉄道だけでは物流は成り立たない
日本の物流を支えている中心的な輸送手段は、現在もトラックです。
工場や倉庫で荷物を積み、そのまま店舗、工場、物流センターなど目的地まで届ける。
荷物の量や時間、場所に合わせて柔軟に動くことができる点は、トラック輸送の大きな強みです。
一方で、長距離輸送のすべてをトラックだけで担い続けることには、ドライバー不足、労働時間、環境負荷などの課題があります。
そこで重要になってくるのが、船舶や鉄道などを組み合わせる考え方です。
長距離区間は船舶や鉄道を使い、その前後をトラックで運ぶ。
あるいは、中継地点を設けてドライバーや車両をつないでいく。
物流を一つの輸送方法だけで考えるのではなく、それぞれの得意な部分を組み合わせることが、これからますます重要になります。
これは「トラックか、船か」「トラックか、鉄道か」という話ではありません。
どの区間を、どの方法で運ぶことが、その荷物にとって最も適しているのか。
物流全体で考えることが大切なのだと思います。
トラックの役割は、むしろ「つなぐ物流」で重要になる
船舶や鉄道による輸送が増えたとしても、トラックが必要なくなるわけではありません。
荷物を工場から港まで運ぶ。
貨物駅まで運ぶ。
到着した荷物を港や駅から最終目的地まで届ける。
こうした最初と最後の輸送には、トラックが欠かせません。
これから変わっていくのは、「トラックを使うか、使わないか」ではなく、「トラックをどのように使うか」ではないでしょうか。
長距離を一台のトラックで走り切る輸送。
中継地点でドライバーを交代する輸送。
船舶や鉄道へつなぐ輸送。
複数の荷物をまとめて運ぶ共同配送。
地域内を効率よく回る配送。
荷物や距離、時間によって最適な方法は変わります。
だからこそ、これからの物流では、それぞれの輸送手段を競わせるのではなく、上手につないでいく視点が必要になります。
本当に減らしたいのは、トラックではなく物流の「無駄」
物流効率化という言葉を聞くと、「削減」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、本当に減らしていかなければならないのは、トラックそのものではありません。
たとえば、
空車で走る距離。
長時間の荷待ち。
必要以上の長距離運行。
直前になって決まる輸送。
荷物を積まずに戻る車両。
情報が遅かったことで生まれる配車の無駄。
こうした物流の中にある無駄です。
必要な輸送まで減らしてしまえば、物流サービスそのものが維持できなくなります。
必要なところではトラックをしっかり使う。
船舶や鉄道を活用した方が良い区間では、それらを組み合わせる。
帰りに積める荷物があれば、その車両を活用する。
一台一台の車両を減らすことではなく、一台一台をできるだけ有効に使う。
その考え方の方が、物流の現場には合っているのではないでしょうか。
「つなぐ物流」に欠かせないのが情報
輸送方法を組み合わせれば組み合わせるほど、重要になるものがあります。
それが、情報です。
いつ荷物が出るのか。
どこからどこまで運ぶのか。
何時に積み込むのか。
どの車種が必要なのか。
いつ到着する予定なのか。
その車両は、その後どこへ向かうのか。
こうした情報が早く分かれば、配車の選択肢は増えていきます。
私たちは長年物流の仕事に携わる中で、「情報が少し早く分かるだけで、配車は変わる」と感じる場面を何度も経験してきました。
明日の輸送を今日初めて知る場合と、数日前から分かっている場合では、準備できることが違います。
地方へ向かう車両でも、行き先が早く決まれば、その時点から帰り荷を探すことができます。
荷主様から輸送予定を少し早く共有していただく。
運送会社様から車両予定を少し早く共有していただく。
その情報がつながれば、今まで空車で走っていた車両に新しい選択肢が生まれる可能性があります。
物流効率化というと、大規模な設備投資や高度なシステムを想像しがちです。
もちろん、それらも重要です。
しかし、情報を少し早く共有することも、現場から始められる大切な物流効率化の一つです。
行きと帰りをつなぐ、帰り便・帰り荷
情報をつなぐことで活用できる代表的なものが、帰り便・帰り荷です。
ある地域まで荷物を届けたトラックが、荷物を積まずに戻ってくる。
物流の現場では、決して珍しいことではありません。
しかし、その車両が戻る方向へ運びたい荷物があればどうでしょうか。
荷主様にとっては、帰り便を活用できる可能性があります。
運送会社様にとっては、新しい帰り荷を確保できる可能性があります。
同じ車両が動くのであれば、空車で戻るより荷物を積んで戻る方が、物流全体としては効率的です。
ただし、簡単にすべてがつながるわけではありません。
積込時間。
納品時間。
車種。
積載量。
荷物の種類。
積地と降地。
さまざまな条件が合う必要があります。
だからこそ重要になるのが、早い情報共有です。
選択肢を早く持つことで、「つながる可能性」を少しずつ高めていく。
これも物流効率化の一つの形だと考えています。
これからの物流は「どう運ぶか」から「どうつなぐか」へ
物流には、さまざまなものがあります。
トラック。
船舶。
鉄道。
物流センター。
荷主様。
運送会社様。
そして、荷物と車両の情報。
これまでは、それぞれが別々に動いていた部分も少なくありません。
しかし、これからの物流では、それらを「つなぐ」という視点が、さらに重要になるのではないでしょうか。
トラックとトラックをつなぐ。
トラックと船舶をつなぐ。
トラックと鉄道をつなぐ。
荷主様の輸送情報と運送会社様の車両情報をつなぐ。
行きの荷物と帰りの荷物をつなぐ。
そして最後は、人と人をつなぐ。
一つひとつを見ると小さな改善でも、それらが物流全体でつながれば、大きな効率化につながる可能性があります。
これからの物流は、「どう運ぶか」だけではなく、「どうつなぐか」を考える時代へ進んでいくのかもしれません。
ただし、効率だけを追い求めない
もう一つ、忘れてはいけないことがあります。
物流は、効率だけでは成り立ちません。
安全があります。
品質があります。
納期があります。
そして、その物流を支える人がいます。
いくら効率が良くても、ドライバーに無理をさせる輸送では長く続きません。
運送会社様が適正な利益を確保できない輸送も持続できません。
反対に、荷主様だけに負担を求める仕組みでも続きません。
物流効率化の目的は、誰か一方だけが得をすることではないはずです。
荷主様にとって安定した物流になる。
運送会社様にとって持続可能な仕事になる。
ドライバーの負担が減る。
社会全体として限られた輸送力を有効に使う。
そうした形を目指していくことが、本当の意味での物流効率化ではないでしょうか。
今ある物流を、もっと活かす
物流を効率化するために、すべてを新しくする必要はありません。
今あるトラックを活かす。
今ある輸送網を活かす。
船舶や鉄道、それぞれの特長を活かす。
帰り便・帰り荷を活かす。
そして、それぞれが持っている情報を少し早く共有する。
新しいものを増やすだけではなく、すでにあるものを上手につなぎ、活かしていく。
その積み重ねによって、空車走行を減らし、ドライバーの負担を減らし、荷主様にとっても安定した物流をつくることができるのではないでしょうか。
これからAIやDX、自動化など、新しい技術はますます物流の中に入ってくるでしょう。
一方で、物流の基本にあるのは、荷物を安全に、確実に、必要な場所まで届けることです。
変えてはいけないものを大切にしながら、変えるべきところは変えていく。
そして、人、荷物、車両、輸送手段、情報をつないでいく。
丸共協同株式会社は、これからも物流の現場に向き合いながら、荷主様、運送会社様、そして物流に携わる皆様にとって、より良い物流のあり方を考え続けてまいります。
