物流マッチングとは?仕組みと物流DXを解説 | 丸共協同株式会社
物流マッチングとは?荷主と運送会社をつなぐ仕組みと物流DX
物流マッチングとは、荷物の輸送を依頼したい荷主企業と、その輸送を引き受ける運送会社を、地域・日時・車種・荷物の条件などに基づいて結び付ける仕組みです。
荷主にとっては、荷物の条件に合う運送会社を探す手段になります。運送会社にとっては、自社の車両や運行予定に合う仕事、帰り荷を見つける手段になります。
情報の登録、検索、見積もり、連絡などを支えるのが、物流マッチングシステムです。
ただし、輸送を成立させるには、運賃だけでなく、積込み・荷卸しの条件、契約相手、実際に運ぶ会社、事故時の連絡先まで確認する必要があります。本稿では、トラック輸送を中心に、その仕組みと物流DXとの関係を解説します。
目次
- 物流マッチングで何を結び付けるのか
- 荷主と運送会社では利用する目的が異なる
- 物流マッチングシステムを選ぶときの確認事項
- 物流マッチングと物流DXの関係
- 帰り便と帰り荷の活用と適正な運賃を両立する
- 小さな情報共有から物流の仕事を変える
- よくある質問
- 丸共協同株式会社へのご相談
- 関連記事
- 参考資料
1.物流マッチングで何を結び付けるのか
荷物とトラックの情報があっても、条件が合わなければ輸送は成立しません。
例えば、大阪で積込み、翌日に関東で荷卸しする運行を手配する場合、必要なのは「関東方面へ向かうトラック」という情報だけではありません。
荷物の重量や寸法、必要な荷台の形状、大阪での積込時間、翌日の関東での荷卸し時間、現場での作業方法なども確認する必要があります。
| 確認する条件 | 荷主が伝える情報 | 運送会社が確認する情報 |
|---|---|---|
| 輸送区間 | 積込先・納品先の所在地 | 現在地や運行予定とのつながり |
| 日時 | 積込日・配達日・受付時間 | 配車予定と無理のない運行 |
| 荷物 | 品名・重量・寸法・数量・荷姿 | 積載できる重量と荷台寸法 |
| 車両 | 必要な車種・装備 | 対応できる車両と設備 |
| 現場作業 | フォークリフトの有無・手作業など | 作業の可否と所要時間 |
| 取引条件 | 運賃・諸料金・支払条件 | 原価と作業条件に見合うか |
輸送区間が合っていても、積込みや荷卸しの条件が合わなければ、手配は成立しません。必要な情報を最初から整理して共有することが、物流マッチングの精度を高めます。
2.荷主と運送会社では利用する目的が異なる
荷主は荷物に合う運送会社を探す
荷主が確認したいのは、「この荷物を、この条件で運んでもらえるか」という点です。
チャーター便・貸切便、スポット便、帰り便などを検討する際も、荷物の条件を先に整理すると、手配の相談が進めやすくなります。
2t・4t・10tという車格だけでは判断できない場合もあります。長尺物、機械、鋼材、精密機器などでは、荷台寸法や積付け、必要な装備まで確認することが重要です。
運送会社は運行に合う仕事や帰り荷を探す
運送会社にとっては、納品後の車両をどのように活用するかが重要になります。
帰り荷を探すときは、積込場所と帰る方向だけでなく、積込時間、荷卸し時間、移動距離、待機時間、運賃を合わせて確認します。
仕事が見つかっても、積込場所までの移動が長い、待機時間が読めない、次の運行に影響する、といった条件では、期待した改善につながらない場合があります。
丸共協同株式会社は、荷主の輸送条件と運送会社の運行条件を、双方から確認することが大切だと考えています。
3.物流マッチングシステムを選ぶときの確認事項
物流マッチングシステムには、サービスによって対象企業や機能、契約の仕組みに違いがあります。導入を検討するときは、次の点を確認しましょう。
必要な情報を登録し検索できるか
発地・着地、日時、車種だけでなく、重量、寸法、荷姿、作業条件などを扱えるか確認します。
情報の更新日時や、案件が現在も受付中なのか分かることも重要です。
料金の総額が分かるか
月額料金、成約手数料、決済に関する費用など、料金体系はサービスごとに異なります。
利用料と輸送の運賃を分けて確認し、自社の利用件数に応じた負担を考える必要があります。
契約相手と責任の所在が分かるか
荷主と運送会社が直接契約する方式もあれば、手配を担う会社が契約に関わる方式もあります。
誰と契約するのか、誰が運賃を支払うのか、実際に運ぶ会社はどこか、変更や事故の際は誰へ連絡するのかを、依頼前に確認しましょう。
情報の公開範囲を管理できるか
運賃、取引先、貨物の詳細などには、取り扱いに注意が必要な情報があります。
一般公開される情報、会員だけが見られる情報、取引相手だけに伝える情報を、どのように管理できるか確認することも大切です。
4.物流マッチングと物流DXの関係
物流DXは、データやデジタル技術を活用して、物流の業務、働き方、企業間の連携や事業の仕組みを変えていく取組です。
国土交通省も、物流DXを、デジタル化・機械化を通じて業務改善や働き方改革を実現し、物流産業のビジネスモデルを革新する取組として説明しています。
詳しくは、国土交通省の物流DXの推進をご覧ください。
物流マッチングシステムは、そのための手段の一つになります。
例えば、輸送条件を一度入力し、関係者が同じ情報を確認できれば、繰り返しの説明や転記を減らせる可能性があります。情報を早く共有できれば、帰り荷の検討や車両の調整に使える時間も増やせます。
一方で、システムを導入しても、情報が不足していたり、更新されなかったりすれば、確認の手間は残ります。
国土交通省は、物流情報標準ガイドラインの改訂に関する発表で、物流DXや共同輸配送を進める前提として、物流標準化が必要だとしています。企業間で情報をつなぐには、項目や意味をそろえることも重要です。
丸共協同株式会社は、必要な情報を整理し、早く正確に共有し、その情報を使って仕事の進め方を改善することが、物流DXにつながると考えています。
5.帰り便と帰り荷の活用と適正な運賃を両立する
荷主が帰り便を活用し、運送会社が運行に合う帰り荷を確保できれば、空車で移動する区間を減らせる可能性があります。
ただし、帰り便だから必ず安く運べるわけではありません。積込場所への移動、待機、荷役、高速道路料金、次の運行への影響などによって、必要な費用は変わります。
運賃を比較するときは、基本の輸送運賃に加え、待機・荷役・附帯作業などの料金が、どのように扱われるか確認することが大切です。
丸共協同株式会社が目指すのは、荷主が必要な輸送を確保でき、運送会社が原価と責任に見合う運賃で仕事を続けられる関係です。
情報をつなぐことによって、双方にとって無理の少ない輸送を組み立てる。その視点が、持続可能な物流には必要だと考えています。
6.小さな情報共有から物流の仕事を変える
物流DXを検討するときは、現在の仕事で時間がかかっている部分を整理すると、取り組む順番が見えてきます。
例えば、次のような改善が出発点になります。
- 荷物の重量・寸法・荷姿を、見積もり前にまとめる。
- 積込みと荷卸しの日時・作業条件を、同じ書式で共有する。
- 車両の空く場所・日時・希望方面を、早めに伝える。
- 変更内容や合意した条件を、後から確認できる形で残す。
効果を確認する際は、手配にかかった時間、確認のやり取りの回数、空車走行の距離、待機時間など、自社で把握できる項目から始められます。
こうした改善を積み重ね、企業間の連携や配車の進め方を見直すことが、物流DXを実務に結び付ける方法になります。
7.よくある質問
物流マッチングと配車システムはどう違いますか?
物流マッチングは、荷物や輸送条件に合う相手を見つけることが中心です。配車システムは、車両やドライバー、運行予定の割当て・管理を支えることが中心です。ただし、両方の機能を備えるサービスもあります。
トラックの見積もりには何を伝えればよいですか?
積込先・納品先、積込日・配達日、時間指定、品名、重量、寸法、数量、荷姿をお知らせください。荷役方法や必要な車両装備も分かると、条件を確認しやすくなります。
2t・4t・10tのどの車両を選べばよいですか?
重量に加え、荷物の寸法、数量、荷姿、積付け方法、必要な装備などによって変わります。車格が分からない場合は、荷物の詳細を伝えて相談してください。
帰り便なら必ず運賃は安くなりますか?
必ず安くなるとは限りません。輸送区間、日時、車両、積込場所までの移動、待機や作業条件などによって変わります。
前日や当日の急ぎのトラック手配も相談できますか?
丸共協同株式会社へご相談ください。手配の可否は、地域、車種、日時、荷物の条件、車両の状況などによって個別に確認します。全国の輸送についても、条件をお知らせください。
貨物保険はどこまで補償されますか?
丸共協同株式会社の貨物保険の補償限度額は3,000万円です。
ただし、実際の補償は荷物の種類・価額、輸送条件、事故内容、契約内容などによって異なります。正式な依頼前に、補償対象や免責事項を個別にご確認ください。
8.丸共協同株式会社へのご相談
物流マッチングを実際の輸送につなげるには、荷物と車両の情報に加えて、現場の条件を確認することが必要です。
丸共協同株式会社では、荷主様のトラック手配と、運送会社様の求荷・空車情報に関するご相談を受け付けています。
荷主様は、輸送区間、日時、荷物の内容、必要な作業条件をお知らせください。運送会社様は、車両が空く場所・日時、車種、希望方面などをお知らせください。
