物流情報センターコラム 第8回
2026.10.05
荷主様 コラム
AIが進化する時代だからこそ、人の価値が高まる。
― 物流の未来をつくるのは、最後は「人」だと思います。―
ここ数年、「AI」という言葉を耳にしない日はないほど、私たちの身近な存在になりました。
文章を作成するAI。
画像を作るAI。
翻訳するAI。
音声を認識するAI。
さまざまな分野でAIが活用されるようになり、「AIに仕事が奪われるのではないか」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
物流業界でも、AIを活用した配送計画や需要予測、配車支援など、少しずつ新しい技術が広がり始めています。
では、本当にAIが人の代わりになるのでしょうか。
私たちは、そうは考えていません。
もちろん、AIは膨大な情報を短時間で整理したり、過去のデータから傾向を分析したりすることは得意です。
しかし、お客様の「少し困っている」という表情に気付くこと。
電話の声から緊急性を感じ取ること。
現場の状況を見ながら柔軟に判断すること。
長年の経験から「今日はこの方法が良い」と決断すること。
こうした仕事は、今でも人にしかできない大切な役割です。
物流には、毎日同じ仕事はありません。
天候の変化。
交通状況。
荷物の変更。
急な配送依頼。
現場では、その場で判断しなければならないことが数多くあります。
その時に必要なのは、経験だけではありません。
相手を思いやる気持ちや、お客様の立場になって考える力です。
私たちは、それこそが物流の仕事の本当の価値だと思っています。
AIは、人の代わりになるためのものではありません。
人がもっと働きやすくなり、人にしかできない仕事に集中するためのパートナーです。
例えば、今まで確認作業に使っていた時間を、お客様との打ち合わせに使えるようになる。
資料を作る時間を減らし、配送改善の提案を考える時間に充てられる。
配車担当者が何本もの電話をかける代わりに、お客様とのコミュニケーションに時間を使えるようになる。
こうした変化こそが、本来のAIの役割ではないでしょうか。
技術が進歩すればするほど、人に求められるものも変わります。
「早く答えを出すこと」よりも、「より良い答えを一緒に考えること」。
「作業をこなすこと」よりも、「信頼関係を築くこと」。
その価値は、これからますます高まっていくと私たちは感じています。
丸共協同株式会社は、創業以来、人とのつながりを何よりも大切にしてきました。
お客様との信頼。
協力会社様との信頼。
そして、一緒に働く仲間との信頼。
これは、どれだけ時代が変わっても変わることはありません。
新しい技術は積極的に取り入れる。
しかし、人を主役にするという考え方は変えない。
私たちは、その両方を大切にしながら、これからの物流の未来を考えていきたいと思っています。
AIが進化する時代だからこそ、人の温かさや誠実さ、そして信頼が、これまで以上に価値を持つ時代になるのではないでしょうか。
物流の未来をつくるのは、AIだけでも、人だけでもありません。
人と技術が支え合うことで、もっと安心できる物流、もっと持続可能な物流が実現していく。
私たちは、その未来を信じています。
